2012年2月13日月曜日

側溝の泥さらい

立春を過ぎたという思いがあるからだろうか、日差しが思いなしか春の気配がある。

吹きさらしの田んぼに立つと風はまだまだ冷たいが、冬の間の大切な作業として田んぼ周辺の整備を続けている。
今日も、ぬかるんでドロドロしている田んぼに出て、側溝の土砂・泥さらいをした。
春から始まる稲作のための水路のメンテナンスであると同時に、この時期も水はけが悪く田んぼの一部に溜まっている水を抜くための作業でもある。
田んぼの中でも常時水が溜まっている場所は、泥濘が深い場所でもある。
このような場所はどうしても農作業的に非効率であるし、土が乾燥する期間がないため土質としてもあまり良くない。


         

側溝に溜まった泥をかき上げるだけの作業だが、なかなか体力を要する作業だ。
妙な態勢でスコップを踏み込み、腕力+背筋力をフルに使って泥の塊を傍らにどける。
泥が跳ねて飛び顔にも付くし、目にも入ったりもする。
手のひらにマメはできるし、腕や腰を酷使するのでたいそう痛い。
休みながらの作業だ。

やがてこの小さな運河が開削されて、細い水流が集まりある程度の流れとなって行く様を見ると、ちっょとした感動と達成感を覚える。

そしてまたこの作業は、冬眠中のザリガニやドジョウを多数掘り起こしてしまう作業でもある。
あちこちの泥の中で緩慢な動きを見せる彼らに申し訳なく思う。
彼らにとってはいきなり襲った災害だろうからなぁ。堪忍な、堪忍。。


         

この辺りは、田んぼも側溝もちょっと掘ると泥の下に礫層、その下には岩盤が出てくる。
この礫層の中から、メノウを見つけた。
このように側溝の泥を掘り上げる。
田んぼの先(写真奥)には玉川の支流の照田川が流れている。
この付近もメノウ包含層が広がる地域だ。
今日収穫の玉川メノウ
紅色が濃い。上品だろう
色鮮やかな紅色が乳白色の層に挟まれている。
極めてクリアーな縞模様が見て取れる。
研磨すればきっと素晴らしい宝飾品になるのではないかと思う。

偶然に見つかるものであるだけに、このような色鮮やかなものに遭遇した時はなにかラッキーな気分になる。
さすがパワーストーンと妙に納得してしまう。
これもまた、我が家の軒下メノウコレクションに追加しておこう。


         

このような由緒正しい「玉川メノウ」を、一度自らの手で掘り上げたいと思う奇特なファンの方がおられるのであれは、この難作業=泥さらいを手伝って頂けるのであるならば、大歓迎したいと思う。当然、収穫物はお持ち帰り自由だ。
ぜひご一報いただきたい。
ただし、必ず見つけられるというものでは当然に無くて、極めて、極めて偶然に発見する程度の遭遇確率であることだけは申し上げておく。

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