2016年12月25日日曜日

年神様を迎える

あと一週間で年が改まる。
いつもはなかなかできない掃除をしたり、しめ飾りを付けたりと正月の準備が急ピッチで進む。
商業施設では、昨日までのクリスマス装飾からいっぺんに正月モードに突入する。キリスト教の宗教行事が済むと神道行事への素早い切り替えは見事である。
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迎える正月が『めでたい』のは、無事に年神様を家に迎え入れられた(られる)ことがめでたい、のであるが、そんな民俗学的な知識は知らなくても良い。全員平等に正月は迎えられる。

大掃除は「年神様は汚い家には来ない」から掃除するのであり、松の枝に注連縄や幣を付けて玄関先に立ててるのは「年神様は尖がったもの(松の針状の葉とか、角松の竹の鋭い切り口など)が好き。なので年神様がやってくるときの目印」を家の前に置いておくもの。

だが、正月に「おめでとう~」といって互いに挨拶する、(本来の宗教的意味合いが全く重要視されない"形だけの宗教行事"がやたらと多い)この国ではそれでもいいのではないかと思う。
気にする人だけが、大切なこととしてこのような精神文化・風習は守り続ければよい。
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東野の鎮守は「地殿神社」だが宮司不在となって久しく、北塩子地区にある鹿島神社が管理してくれている。なので鹿島神社のY宮司が東野地区の氏子へもお札を配ることが習わしとなっている。

先日、新しい天照大神のお札と御幣等が届けられた。
配られたお札とご神璽、茨城県神社庁からのお便りなど
どんな生活をしていようが年は確実に改まり、正月は等しく皆にやってくる。
願わくば平穏無事な一年であってほしいものである。我もまた都合よく年神様にお願いする小市民である。。

2016年12月19日月曜日

ベストマッチング

次のA+Bはベストマッチングの一例だろうと思う。

A  :  道の駅常陸大宮~かわプラザ~内の「ジェラート&スムージー」で販売しているジェラート『瑞穂農場のミルク』

B  :  「玉川里山はちみつ」を贅沢に使った「里山の恵み 柚子Confiture」

A+B =  ミルクの芳醇なコクに、はちみつの甘さと柚子の香りと皮の僅かな苦味のハーモニー。
まさに絶品で口福。

今日、かわプラザに立ち寄ったついでに、この人気のジェラートにトッピングしてみた。
(お店の方にお断りしてトッピング&撮影しています)

(ジェラート&スムージーでは、この「柚子Confiture」は取り扱っていないので、トッピングはできません。勝手な個人的な持ち込みです。念のため)

こうなると、「柚子Confiture」試作品をお渡しした方にこの食べ方を強烈にお勧めしないといけない。

2016年12月18日日曜日

冬至が近い日

今年2016年の冬至は21日だそうだ。
今は夕方5時過ぎには真っ暗だ。
西の空には夕焼けの残照が僅かに広がり、上方には金星がひときわ明るく輝く。

JR水郡線・玉川村駅のホームの灯りが漆黒の闇に浮かび上がる。
(→街中の夜とは違って、真っ暗闇が田舎では当たり前の姿。灯りらしい灯りは、県道の数少ない街路灯とこのホームの灯りぐらいしかない。)

つつがなく今日1日が終わり、静かに、閑に、暮れ行く。
宵の明星とJR水郡線玉川村駅のホームを照らす灯り
良く晴れ渡った夜空だ。
明日もきっと冷え込んで、朝は霜で一面真っ白になるのだろう。
今日も屋外の水道が1日中凍っていて出なかった常陸大宮市の静かな夕暮れである。

2016年12月15日木曜日

「里山の恵み」シリーズ第3段 キウイフルーツコンフィチュール

柚子Confitureは限られた数量のお試しだったことから、味見は数人にお願いするしかなかったのだが、希望者が続いたため追加で作ってみた。
ストックのはちみつは無いため、瓶詰してある150gビンの商品を2瓶ほど開封して使用した。

あわせて、キウイフルーツConfitureも作ってみた。
食品としては緑色というのはあまり好ましくないような気がしたが、意外とキレイナ薄緑色のジャムになった。種のツブツブでキウイフルーツだと容易にわかる。
今年は我が家のキウイフルーツも大量に収穫できた。生で食べても美味しいがはちみつを加えたジャムにしてもなかなかいける。(自家生産した)旬の果物を素材にすると何でもおいしい気がする。

レシピ本にはとろみ付のアガーを入れるようにあったが、手元にないため加えなかった。そのため多少水っぽくなりサラサラしたジャムになったが、爽やかな味のフルーツジャムとなった。

こうして並べてみると、なかなか映える。

「里山の恵み」ラインナップはことしは3種類(Honynuts  柚子 キウイフルーツ)。
来年は、季節とともに種類が増えてゆくはずだ。

2016年12月9日金曜日

イノシシ

イノシシの被害が目立って増えている。

次の写真は自宅近くの谷津田の惨状である。
写真手前から右奥にかけて、あたかも耕したかの如く土が黒く帯状になっている部分。
これがイノシシに掘り返された部分だ。
前までは、田んぼ中央部と同じように緑色の稲のヒコバエ(孫生)が生えてた。
ミミズを探して掘り起こしたのであろう。見事に畔道沿いに「耕して」くれている。

畔道は見事なまでに破壊されている。
通路としても水路の壁としても、一切の機能を台無しにされてしまう。
当然にこのままでは来年の稲作に支障があるので土を掘り上げて畔道の再構築を図らねばならない。人力によるスコップで土を盛り上げ、上を平らに均す。一日二日程度で終わる作業面積ではない。
この荒らされた状態を見つけた瞬間の脱力感は、容易に想像できると思う。

10cnはあろうかというヒヅメの痕跡
毎年のイタチごっこ。まったく余計な仕事を増やしてくれる奴らだ。
周囲の家の畑、田んぼは程度の差はあるが軒並み被害にあっていると聞く。
我が家も含めて、ただ「しゃぁねなあ・・・しゃぁんめ~」と言うしかないのが哀しい現実である。

非無山間部居住者の生活においては想像もつかないだろうが、斯様なことが日常的に起きているのである。
けっしてニュースにならない珍しくもない事件だ。だが確実に田舎居住者のココロをへし折っている。
スーパーに並ぶキレイナ食材にも、実はその裏側には価格には転嫁できない農家の努力や苦労がぎっしりと詰まっている。

2016年12月8日木曜日

シーズンまであと4か月

来年4月に訪れる「ミツバチ 分蜂シーズン」に向けて、巣箱作りを進めている。

とにもかくにも巣箱の設置数をいかに多くするかが(ニホンミツバチ飼育を楽しむ上での)勝負のポイント。捕まえる総数を多くするためには箱の増設が必須だ。

捕まえて巣に入れてもすぐ逃げる群れは多い。自ら入居して巣を作りだしても、しばらくして居なくなる群れもある。暑さなどの理由か、夏場に忽然と消え去る群れも多数ある。採蜜時期までいてくれてもスズメバチの猛攻を受けて逃げ去る群れも。つまりすぐ逃げていなくなるのが『ニホンミツバチ』の性質なのである。

今年の春は、タイプの異なる巣箱を合わせて60台設置。捕獲や自然入居の蜂群は累計で21ほどあったが、今現在営巣している巣箱は5台に過ぎない。16群に逃げられたということになる。
いま時点の成績は、入居成功率=35%、残存率=8.3%。まだ満足できる状態ではない。

今冬は巣箱12台と積み上げる重箱24段分を新規に作成した。
(これで、巣箱基礎台は35台、重箱総数は156段、丸太をくり抜いた巣箱は7台となった)
重箱の管理プレート。通番は156まできた。
これらの巣箱には、今年一年間の採り貯めた蜜の搾りかすを煮て作った蜜蝋と、その煮汁を塗りたくった。臭い付けである。
作業をしている間にも、ミツバチが飛んで来てくれる。効果はテキメンらしい。
蜜蝋の臭いに誘われてやってくるミツバチ
巣箱の表面は、匂い優先であって、決して「キレイ」ではない
従前は蜜蝋を擦り付ける程度であったが、今回は鍋の煮えたぎった煮汁、つまりは蜜蝋が溶けている状態の液体、を直接巣箱に付けた。汁に浸してもいるので「漬けた」が正しい。
箱内部も外面もすべてがベタベタ、プンプンである。従来の巣箱にも極力この作業をして、改めて設置しなおす。
強烈な臭いの煮汁と、溶けた蜜蠟が付着した巣箱
これで今できる準備が終わる。来シーズン直前には改めて各巣箱に蜜蝋を塗ろうと思う。
今年未入居だった巣箱も引き上げて、順次臭い付けをする。
煮汁に浸して染み込ませてゆく。2度漬け3度漬けも。
この後に蜜蝋をガスバーナーで溶かし塗りこむ
鬼も笑うだろうが来年のことをしっかり準備して年を越したい。シーズン開始まであと4か月しかないのだから。
精一杯の努力をしたからと言って必ずしも良い結果が出るとは限らない。だが良い結果は、努力しなければ得られることはない。
さて来年の成績はどうなるだろう? 

2016年11月30日水曜日

「里山の恵み」シリーズ第2弾 柚子コンフィチュール

市内の親戚から頂戴した地元産の柚子と、我が家で今年採れた生はちみつで、ジャムを作ってみた。レシピは先日購入した「季節の果物を使ってつくる 蜂蜜コンフィチュール」(磯部由美香 著)を参考にして、中玉の柚子5個+ 「玉川里山はちみつ」で試作。

柚子皮は茹でこぼしを2回してから、みじん切り。
柚子のしぼり汁・ワイン・砂糖でじっくりと煮込む。
はちみつは、せっかくの生はちみつなので、
粗熱が取れてから混ぜ込んだ。
今回はとろみ付のアガーは入れていない。
瓶に詰めて、ラベルを張ってみるとなかなか良い出来映えだ。

さっそく我が家のはちみつの大ファンを自称する、とある方に本サンプルの試食をお願いし、評価コメントを頂いた。

蓋を開けると黄金色に光輝くジャム。漂う柚子と蜜の香りが、優しく優しく鼻孔をくすぐる。
臭覚・視覚の中枢神経がいっぺんに刺激され、その瞬間に期待値はMaxに。
ハード系ブレッドにのせて、いざ試食。
口中に漂う柚子の香りと苦味。すぐに相好を崩す彼女たち。
皮の苦みも程よく、甘すぎず上品な大人の味とのこと。彦摩呂風に言えば「お口の中が宝石箱やぁ~」だそうだ。使用素材・手間からしたら十分すぎるほど贅沢なひと品である。他のシャムが食べられなくなる程だそうで「罪作りなジャムねぇ」というひと言も大げさではないのだろうと思う。
斯様にベタ褒めの評価を頂くことができた。無論、彼女たちの置かれた立場や評価の前提(試食させてもらっている立場だし、作った本人を前にして「不味い」とか「普通の味だぁ」とは言いにくいだろう)もあるから、それを十分に割り引いたとしても、作った立場としてはやはり嬉しいものだ。

柚子皮の柔らかさ、苦味の残り具合、みじん切りの程度、甘さの加減、いずれもこれで十分との評価。ということで、製品化レシピは決まった。
だが残念ながら、ジャム用に回せるはちみつのストックがもう無い。
そのために、実際にこのジャムをある程度量産して皆さまにお分けするのは1年後となる。
「里山の恵み」シリーズは、これでハニーナッツ(2016/11/13 ブログ)に次いで2品めが完成。
(当シリーズは当面非売品。ご希望の方には予約いただければ個別にお分けしたいと考えている。詳細は来年に案内予定)

来年はこれらのためのはちみつも十分確保しておこうと、早くも頭の中は来年の養蜂計画に向けての段取りで一杯である。

徐々にではあるが、はちみつをベースにした製品の姿が見えつつある。
ニッチな商品でありマーケットだが、まだまだ広げてゆけそうな予感がある。
厳密な原価計算をすればまったく割に合わない製品ではあるが、何よりやっていて楽しいというのが一番だ。この効用に勝るものはない。

2016年11月28日月曜日

エルゴステリン→ビタミンD

寒くなってきた。
原木のシイタケがなんとも元気が良い。
菌の生長には、この冷涼な時期が適しているようだ。


100本ほどの原木が並んでいるが、ほとんどの木から生えている。
となると、いちどに大量に収穫できる日が多々ある。
生のシイタケは自家消費にも限度があるので、そのようなときは天日乾燥させている。

シイタケにはエルゴステリングルニア酸なる物質が含まれている。
前者は日光に当てるとビタミンDに変化する物質。
ビタミンDはカルシウムの吸収を助けるので、日に当てたシイタケを食べると骨が強くなる。

後者は、うま味成分の素であって、そもそもシイタケに多く含まれている。シイタケを日に当てて乾すと菌糸細胞が壊れることで外にグルニア酸が染み出やすくなるという。しかもグルニア酸は熱を加えると増える性質があるので煮ものに最適である。干しシイタケを煮しめにするとたいそう美味いし、干しシイタケの戻し汁を調理に加えるのはこういった科学的な理由があってのことだ。

だが、そんな小難しい化学物質名やら仕組みなど知らなくとも、シイタケを日に当てると栄養価が高まり旨味が増すということは(親から聞いたか、家庭科で習ったかで)知っているはずだ。われわれ一般人はそれで十分だ。
先人たちはずっとそれでやってきた。美味いものは美味いのである。

初冬の陽射しを浴びた我が家の収穫済みシイタケは、今日もザルの上でビタミンDとグルニア酸を量産中である。

2016年11月25日金曜日

Xmasイルミネーション 始まる

たまたま今年も市内の保育園で行われたXmasイルミネーションの点灯式(正確にはその30分ほど後)に遭遇した。開園90周年とのことで賑やかな点灯式だったようだ。

警察車両まで出ていて、園の前の通りはたいそうな人混みとなっていた。
聞いた話では、NHKの取材も来ていたとのことだから、県内ニュースで取り上げられたりするのだろう。
大宮聖愛保育園のイルミネーション点灯式
通りがかっただけだが、ここに集う子供たち(そして親も)には、きっと気が付かないうちに心の中にサンタが入りこんでいるのだろうと思いつつ、この風景を眺めた。
いつかこの子たちが大人になった時、ふとこの時のことを思い出して懐かしんだりほのぼのした気持ちになる、サンタとはつまりはそんなココロの中に入り込む幸せホルモンのようなものではないかと。

小難しいことはさておき、なにか華やいだ気分になれる。これだけでも十分にいいものだ。

2016年11月24日木曜日

雪の朝

天気予報通りに雪の朝だった。


JR水郡線は、玉川村駅と常陸大宮駅間で、線路脇の竹が積雪で曲り線路に掛かったとかで遅れがでたとか。

大きな地震は起こるし、例年にない早い降雪・積雪はあるしで、なんとも落ち着かないここ数日。

・・・と言っているうちに12月にってしまい、直にXmasだとかで騒がしくなり、あっと言う間に年が暮れる。
静かな年の暮れであってほしい。

2016年11月17日木曜日

そろそろ柚子

ことしもそろそろ柚子の収穫時期。
我が部落では柚子が禁忌作物とされていて栽培できないため、毎年隣町の親戚から頂戴している。親戚の柚子の木に、今年も黄色い実がたくさんついている。どうやら柚子は当たり年のようだ。


毎年、頂戴した柚子はピーラーで皮を剥ぎタッパーに入れて冷凍保存している。
温かい麺類のトッピングには(七味唐辛子などよりも)刻んだ柚子が最高の一味、との確固たる信念があって通年愛用している。

今年は冷凍皮に加えて、柚子の蜂蜜コンフィチュール(・・つまりはジャム)などこしらえてみようかと考えている。適当なレシピの本(下の写真)も見つけたことだし。
季節の果物にはちみつを加えることで、かなりのバリエーションが楽しめる。果物の特性に応じて微妙な工夫が必要だが、こんなにいろいろできるのかと驚かされた本。
それに、(ここがポイントだが)紹介されている季節の果物というのは、多くが我が家で採れるもの、ときている。遠い他所で採れたものではなくて、さっきまで畑に・果樹園に生っていたもので、農薬もなにもかかっていないものを自分で採ったもの、であること。

いままで単なる農作物だったものだ。
そのままでも十分によいものだが、ちょっとの加工で付加価値を付ければ、また違った風景が見えてくるというもの。

磯部由美香 著 (誠文堂新光社)
           低カロリーで栄養豊富
           季節の果物を使ってつくる 蜂蜜コンフィチュール 

2016年11月13日日曜日

「里山の恵み」 Honey Nuts

我が家でクルミが300個程度収穫できた。昨年から実が生り出した木にしては、けっこうな量ではないかしらん。しかも、この品種はほぼ球形であり、殻は薄くて剥きやすいので中身もたいへん取り出しやすい。殻は熱を加えることをしなくとも、ペンチで挟んで2~3回ほど殻にヒビを入れれば手で容易に剥き進められる。
(久慈川縁で数多く拾える)野生のクルミ(・・・オニグルミらしい)と明らかに違う。

これだけの量が確保できたので、かねてから思案していたHony Nutsを作ってみた。

材料は全て自家生産したもので、のちょっとしたこだわり

販売されている一般的なHonyNutsは、クルミの他にはカシューナッツやアーモンドが入っている。クルミは中国産かアメリカ産だし、カシューナッツはベトナム産が多い。なかなか国産品だけのミックスは難しいようだ。地元産に限ると2種類となるが仕方あるまい。
我が家のアーモンドの木は、まだ実が収穫できるまで成長していないが、いつかは胡桃同様に実が付くかもしれない。楽しみに待とう。

サンプル品として作ってみたのがこれ。8瓶試作した。

名称は「Satoyama No Megumi  里山の恵み Honey Nuts」 としてみた。
(大胆不敵にも)これから展開しようとしている『里山の恵み』シリーズの第一弾としての『Honey Nuts』である。
 
ひとビンには、はちみつ100g、胡桃5個分、落花生10~15粒が入っている。
胡桃に豊富に含まれ若返り脂肪酸と呼ばれる『オメガ3脂肪酸』が熱に弱いので半生程度にローストした。

はちみつの固定ファンとなっているお客様数人と、はちみつ販売をお願いしているケーキ屋さんに数軒に、食味モニターを依頼した。
味はもちろんだが、胡桃と落花生のロースト具合やクラッシュの大きさ、胡桃・落花生の混合比率、ラベルイメージなどなど。

改良を加えてより良いものを作ってゆくつもりだが、当面の間は非売品である。
まだまだ難度の高い課題があるので、その解決にむけたステップを楽しみながら、商品を育ててみたい。

2016年11月1日火曜日

ビワの花

ビワの花が咲いている。
毎年この花が咲き出す頃になると、いよいよ寒くなるんだなぁ・・と強く感じている。
なにしろ子供時分から寒さが苦手なもので、この手の季節の先行現象は注意深く観察していて逃さない。

ビワの花はあまり目立つ花ではないが、たいへん良い香りがする。

ミツバチたちも目ざとく見つけて近寄ってきている。彼女たちにとってもこの花はありがたい花だ。

来年の梅雨時には甘い黄橙色の実が収穫できる。店頭に並べられると季節感あふれてたいそう存在感がある美味しい果物だ。
実も好きな果物のひとつだが、この花の段階から(ミツバチの大切な蜜源であることから)気になって仕方ない。

2016年10月24日月曜日

ことしもフユザクラ

陽射しが夏から秋のそれに変わり始めるころに、ひっそりと花が開く。
春と秋の年に2度花を開く「フユザクラ」。

残暑が長く厳しかったり、長雨が続き日照が極端に少なかったりと、それぞれの年の晩夏~初秋の気象の変動・凸凹はあるが、数日の違いで10月中旬からちゃんと花を付ける。

付ける花の数が少なくてちょっと寂しい樹だが、秋の花見だって決して悪くない。

2016年10月17日月曜日

開け実(あけみ) 転じて アケビ

谷津田に向かう山の斜面に、自生しているアケビの木があり、毎年実を付ける。
今年もたくさんの実が付いた。それらはいま、ちょうど熟して皮が割れて、一番アケビらしい姿になっている。これなどは、まれに見る大ぶりの実だ。
外のフワフワ部分(果皮)も厚く、中のゼリー状のもの(胎座)もたっぷり入っている。
ゼリー状のドロドロはほんのりと甘い素朴な味わいだが、種がやたらと多く、とても全部食べ切れるものではない。

哀しいかな、他にたくさんの糖度の高い秋の果実があるため、注目度は低くて、わざわざ取って食べようともしてこなかった存在ではある。

この里山は、季節の果実(今だと、栗や柿や胡桃、アケビも)が溢れる場所。
米をはじめとする食料が自給できて、このような自然の恵が当たり前に、かつふんだんに身近に存在しているということは、いざというときでも十分に生活できるという安心を担保してくれる。
何気ないことだが、つまりはこれが田舎生活の豊かさではないかと思う。

2016年10月7日金曜日

道の駅常陸大宮・かわプラザにパンフ

道の駅常陸大宮・かわプラザはオープンから半年経ったが、人出も好調のようだ。
ときどき(トイレ休憩が主だが)立ち寄ることがある。

久慈川に面した広々としたオープンスペースは、そんな高台ではないにもかかわらず眺めはたいそう素晴らしい。河原にまで歩いて行けるので子供と言わず大人も楽しめるだろう。
眼下には滔々と流れる久慈川。その向こうには奥久慈の峰々。借景としては申し分のないもの。
空の広さが実感できるように、上手い具合に設計されている。
良いロケーションを選定したものだと感心する。

ここのデッキや芝生で、テイクアウトした『瑞穂牛のコロッケ』や、ジェラートを味わう人がやはり多い。店内の飲食店のコーナーはいずれも大繁盛だ。
瑞穂牛のメンチやコロッケは食券を買って、この窓口で受け取る。
熱々のコロッケを手に、眺めの良い川に面したテラスへGO!
瑞穂牛のコロッケ
季節的な来客の増減の波は当然あろうが、着実に成長していってほしいものだ。

 ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■

施設内にある『インフォメーションコーナー』。
窓口には地元の観光情報を集めたパンフレットやチラシを備付けてあり、コンシェルジェが常駐している。
実は先月から、このインフォメーションコーナーに『玉川里山はちみつ』のパンフレットを置かせていただいている。
ただし、商品(はちみつ)は出品していないので、ここでは買い求めいただけません
ぜひお立ち寄りの際には(・・・パンフレットだけですが)手に取ってご覧ください。

HP  → 道の駅常陸大宮~かわプラザ

2016年10月5日水曜日

幻のハニーナッツ、「玉川里山の胡桃と落花生 百花蜜漬け」

我が家の『胡桃』の樹がたくさん実を付けるようになった。
随分前に植えた木だが、去年から実が増えてきて今年は収穫量がだいぶ増えた。
桃栗3年だが、はて胡桃は何年だろう? とにかく長いこと実を付けなかった。
胡桃の樹と実
実が割れて、落果間近の胡桃の実
実は果肉部分が少なく、ほとんどが種の固い殻部分だ
ネットで胡桃に関する情報(殻の効率的な割り方や食べ方など)を眺めていると、『ナッツはちみつ漬け(ハニーナッツ)』なるものが健康志向の強い女性の間で人気だ、との記事が随分と目につく。
 たとえばこんな記事 → 『美味しく食べて綺麗になれる♥ナッツの蜂蜜漬けって?
実に含まれるカラダに良い成分がとにかく豊富なようだ。そしてこれまたカラダに良いはちみつのコラボとなるとさらにグレードアップし、ヘルシー&美味いとなる。
なるほど。。
そこで、我が家で採れる3つの食材(自家産の胡桃+自家産の落花生+自家産「玉川里山はちみつ」)だけでこのハニーナッツを作ってみたら面白いし、はちみつ商品の多様化にもつながる、と考えた。胡桃とはちみつには量に限度があるので限定品としてごく少量なら作れそうだ。ちかいうちに試作品を作ってみるつもりだ。
(あいにく、一般のハニーナッツに入れられているカシューナッツやアーモンドは我が家では採れないので入れられない。また、商品として正式販売するには越えねばならない各種の法律的な問題があるので、非売品として近しい方にお配りするのみだ。もちろん将来的には問題をクリアーしてゆきたいとは思う)

幻のハニーナッツ、「玉川里山の胡桃と落花生 百花蜜漬け」。
・・何かオーガニックでロハスでオシャレな感じ(の予感。。)。『100%自家産素材使用』というのがいい。ナッツ全てが無農薬でかつ有機栽培だし。

毎年、我が家のはちみつを購入してくださっている懇意の奥様グループがある。
彼女たちがこの構想に強い関心を示してくれていて、早くも『試作品の消費者モニターは引き受けさせてもらうから。できたら教えてね~♪』と。
まだ海のものとも山のものとも分からぬ計画に、なんとも熱いメッセージをいただいた。・・・・あ、ありがたい。

2016年10月2日日曜日

猛攻に耐えきれず相次ぎ落城す

写真のような連日のスズメバチによる執拗な待ち伏せ攻撃に耐えきれず、哀しくも落城してしまうミツバチの巣箱が多くなった。この巣箱も既に逃避してしまいもぬけの殻である。今年5箱目の落城になる。
出入り口に群がるスズメバチ
スズメバチトラップも数日で満杯になるし、粘着シートには半日で数え切れないほど張り付く。

スズメバチの苦しむ姿はこちら(→Youtube)

スズメバチの捕獲数はこのように多いものの、それをゆうに上回る数の飛来が続く。
だから、手の打ちようがないのが現実である。

捕獲以来半年の間、蜜を取る日を楽しみにし、我が子のように大切に見守り続けてきたミツバチは、ある日突然このような結末を迎えてしまう。突然のハチロスショックはけっこうきつい。

今年はあまりにも被害にあう巣箱が多い(そもそも今年は母数となるハチが居る巣箱が増えて多いためでもあるが)。
こんな自然環境であるのだから、一定割合の被害は仕方ないと諦めてはいる。
それを前提とせざるを得ないのだから、皆さまにお届けする『玉川里山はちみつ』を安定生産するためには、もっともっと巣箱を多く設置して、より多く捕獲して、量産するしかない。

という訳で、この秋~冬も巣箱の製作に勤しむことにした。

2016年9月29日木曜日

マニュアル車

軽トラを車検に出したところ、代車が貸し与えられた。
我が家の軽トラはAT車なのだが、この代車はマニュアル車だ。

AT車限定免許ではないので、運転できないわけではないが、久しぶりのクラッチ操作。
慣れるまで左右の足の動作と左手のギアレバーの連動に戸惑った。
普段は気にしない坂道発進の場所では、クラッチの遊び幅に足が慣れるまではズルっと後退したり、ギアを鳴かせたりしてちょっと初心者の頃に戻った感じ。
とはいえ、昔に身体が覚えたクラッチ操作、すぐに感覚が慣れてくるから不思議だ。
AT車の感覚に慣れてスムーズにギアチェンジができるようになったころに、車検が終わってAT軽トラが戻ってきた。あと少しの間、このマニュアル操作を楽しんでいたいと思った。
較べればAT車は確かに楽だ。
だが、たまにはマニュアル車で手足の連携の感覚を楽しむのもまた良いものだ。

2016年9月25日日曜日

2016 稲り刈り作業は一段落

今日の貴重な晴れ間を逃さず、最後の田んぼ一枚のもち米の刈り取りを終えた。
これですべての稲の刈り取り作業が終了。
次の段階の脱穀は、雨続きのせいでしばらく先の話となるのだが、気持ち的には大きな一段落だ。

周辺の田んぼも、例年ならとっくにすべて稲刈りは終わっている時分だが、今年はまだ刈り取りが済んでいないところもけっこう見受けられる。とはいえどこもあと数日で終わらせてしまうのだろう。
とにかく雨に泣かされた9月ではある。

こちらは毎年恒例のことだが、金スマ・ひとり農業・渡辺氏の田んぼの稲刈りは、いつもたいそう遅い。あの地区ではいつも最後だ。
渡辺氏の都合というよりは、手伝いに来る金スマメンバーのスケジュールの都合なのだろう。

そして集まったメンバーが1日(・・いや半日)だけ刈り取り作業し、残りの大半の部分は渡辺氏が一人で手刈り、オダ掛けするとうパターンも毎年恒例だ。今年もきっと同じだろう。

今日、ひとり農業の現地を車で通過した際に確認したが、やはり稲刈りは未だであった。すぐ隣の別の田んぼも未だであるところをみると、今年はこちらの地区もだいぶ遅れているようだ。
(→ たとえ遠景であっても人様の自宅やら敷地内を勝手に写真に撮るのは憚れるので、停車もせずに窓越しに確認しただけ。なので写真はない)
この分では、今週末(9/30)あたりから来週末(10/8)の間あたりに稲刈り作業がなされるのかもしれぬ。この谷間の田んぼに賑やかな歓声(黄色い声が多いかも知れない)が響くのだろう。
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田舎の風景は、稲刈りが済むと明るい黄金色から薄茶色にいっぺんに変わり、季節の変化を視覚的に感じられる。

暑い暑いと言っていても今年もあと3か月で終わるのだから、1年などあっという間だ。

2016年9月24日土曜日

彼岸花の朱

「照らず降らず」と云われる彼岸だが、当地は22日は土砂降りの雨で墓参りは大変だった。
結局、天気が安定していたのは9月上旬までで、以降は台風やら秋の長雨前線やらで雨続き。
もち米以外のうるち米の稲はどうにか刈り終えたものの、オダ掛けの稲は湿ったままで当分の間は脱穀ができそうもない。
恨めしく雨空を見上げてはため息をついている。

墓地に続く道端には彼岸花が咲き揃っている。
この花は、朱が鮮やかであればあるほど寂しさが増してゆく。
この小路の先に、ご先祖の眠る墓地がある
ご先祖様もかつてはこの道をたどり彼岸の墓参りをした



2016年9月21日水曜日

今年もポポー

果実「ポポー」の今年の生りは大変に良い。摘果など全くしないでほったらかしの樹だが、枝には大小さまざまな実がたくさんついている。
まだほんの僅かな個数だが、実が落ち始まった。来週から月末あたりに落果のピークが来るはず。毎年恐ろしいほど同じだ。

この実は足が速いうえに、短期間に大量に落下する。加えて独特の癖のある匂いと味。
ゆえに、取り扱いに困る果実だ。
さてと、今年もポポー・・・。 どうしようか、ちょっと思案中である。
長雨が小休止して、今日(9/21)の午前中は晴れ間が広がった。
足元で赤い彼岸花が開花し始まった。

2016年9月8日木曜日

栗落ち始めました

朝夕がだいぶ涼しい。日中は晴ればまだまだ暑いが、まるで嘘のようだ。

ここしばらくの雨続きで稲刈りが進められず、少しの焦燥感。
台風崩れの風で稲が倒された田んぼも増えていて、稲たちが悲痛な声で叫んでいるような気がしてならぬ。早く刈ってやりたいと心中穏やかではないのだが、こればかりは自然相手で天気次第。
ただ様子を見るほかない。

と、稲刈りに気を取られているうちに、栗が落ち始まった。
これからしばらく朝昼夕の樹下回りが始まる。

確実に季節は移ろっている。はや彼岸も近い。

2016年9月7日水曜日

金砂郷のマル金あんぱん(全日食) カスタード・ピーナッツクリームを制覇 

今日は、金砂郷・大里地区にあるガトーデイジー様に「玉川里山はちみつ」をお届けした。

ガトーデイジー様のケーキショップすぐ近くに『マル金あんぱん』の全日食久米店があるので、立ち寄ってみた。
なかなかお目にかかれない『カスタード』と『ピーナッツクリーム』のあんぱんを探した。
早い時間(とはいっても午前10時過ぎ)だからだろうか、それらの幻のあんぱんは、あった。

陳列は通常のアンコ版がほとんどで、ピーナッツ&カスタードはホンのごく一部。
それぞれ10個程度だった。後刻追加されるのかも知れないが、なかなか手に入らないわけだ。

よく見るとピーナッツクリームの袋にはゴールの縁取りのある『スペシャル』シールが貼られている。なんともスペシャル感溢れる演出にやや興奮してしまった。その高揚感を他の買い物客に悟られないよう冷静さを装い、いそいそと店内買い物かごに入れてGETした。
金の焼印がはっきりしているものから売れているようだ



一般的にあるものなので、それぞれのクリームの味は容易に想像が付く2種類だろう。
だがピーナッツ版には(良い意味で)少々裏切られた。
入っているのは単なるペースト状のピーナッツクリームではない。やや大きめにクラッシュしたピーナッツがたっぷりと混ざっている。固形のピーナッツの食感がポリポリと歯に伝わってきて、堪らないシロモノになっている。バラバラの大きさの豆の固形物があるということは、きっと手作りのピーナッツクリームなのかもしれない。

この2種類も間違いなくお勧めである。
つまりはアンコ版も抹茶版も、カスタード版もピーナッツ版も全て満足いく逸品となっている。
加えて「あんぱん」という気取らなくていい商品なのがとても気に入っている。

台風が接近していて激しい雨も降ったし、またまた震度4の大きな地震もあった今日だが、全てのあんぱんを制覇して、(じつに他愛もなく、つつましくささやかなことだが)ほんわかと満足な1日であった。

2016年9月2日金曜日

2016 稲刈り始まる

本日より稲刈りを開始。

先だっての台風による稲の倒伏は幸い少なかった。
来週はずっと雨マークの天気予報が出ている。今日の天気は逃せない。
特に、オダ掛け天日干しを旨としている我が家であり、稲刈作業は天気により日程が左右されてしまう。

(昨年更改した)稲刈り機はすこぶる快調。
天気は快晴。
乾いた空気と微風。
良く実った稲穂(・・・そのうえ稲には雑草が混在していないときている)
ぬかるんでいない田んぼの土。

やる気が出るファクターが全て揃った今年の稲刈りだ。


2016年8月28日日曜日

「玉川里山はちみつ」新規取扱店のお知らせ(2016/8 その2)

『玉川里山はちみつ』の新規取扱店のご紹介です。
常陸大宮市塩田地区のお店で、この夏にリニューアルオープンされました。
  川岸屋(かわぎしや)
      常陸大宮市北塩子1786-1  (場所は → ここ )

川岸屋様での取扱開始により以下の7店舗でのお買い求めいただけるようになりました。
(常陸大宮市内)
  〇川岸屋         北塩子
  〇BUJIEMON        山方
  〇ブルーベリーフレンドフアーム   山方
  〇トロワフレール      上町
(常陸太田市内)
  〇ガトーデイジー      大里
  〇パティスリーナチュール   幡町
(東京)
  〇スブニール        世田谷区奥沢(自由が丘となり九品仏駅前)

2016年8月24日水曜日

旧大宮第一中学校

我が母校は二つ廃校になっている。(常陸大宮市立)「玉川小学校」は平成22年3月末に廃校となり、同「大宮第一中学校」も平成26年3月末に廃校となった。卒業した2つの学校が既に無いというのは寂しいものがある。
旧「玉川小学校」は「大宮北小学校」と名を変えて同じ場所に存続しているのでまだよいが、「大宮第一中学校」は誰も立ち入ることのない、まさに「廃校」となっている。何かに利用する計画も無いようだ。

かつて自転車で登下校した中学校横の道路を通り過ぎることがある。
花壇には雑草が茂り、手入れされなくなった植木は樹形が変わってしまっている。
かつて生徒の賑やかな声が溢れた校庭のグランドには雑草が目立つ。


中学校生活にはなにか特別な思い出がある訳ではない。校舎にもグランドにもクラブ活動にも。
ただ、この齢となって廃校となった校舎を眺めるときに、やはり感傷に浸ってしまう。歳を取ったのだろう。

誰しもが感じるしみじみとした懐かしさは当然にある。
だが、それだけではない特別な『哀しさ』がこの旧一中周辺に漂っている。

次の写真は一中校門のすぐ前だが、不法投棄されたゴミで異様な光景となっている。
「不法投棄禁止」のメッセージがなんとも虚しい。
林の奥までゴミが続く
道路左側は旧一中。正門はすぐ近くだ。
投棄されているものは、リサイクル法の対象となっているテレビや冷蔵庫が目立つ。他には家具などの粗大ゴミ、生活ゴミ、ビン・缶類も多数。
ここは人通りもないような山中ではない(・・・山中でも不法投棄はダメだ)。
不法投棄は廃校になってから直ぐの頃からだ。
心無い人の少しの不法投棄から始まり、あれよあれよという間にここまで増えたのだろう。
やはり日本国民の一部はまだまだ民度が低いようだ。
行政は手が回らぬらしく、一向に片付く様子もない(市議会で取り上げられている様子もない)。
地元住民も気分悪かろうに。

このような意味で、この道を通るとき何とも言えない「哀しい」気分になる。
卒業生に限らず、大多数の普通に良識ある人はそう感じるのではないか。

2016年8月20日土曜日

台風が通過して

先日茨城の東の海上を北上した台風がもたらした雨は、乾ききった大地を潤す恵みの雨だった。
枯れる直前だった野菜の苗は息を吹き返したし、これから芽が出る秋そばにとってはナイスタイミングだった。
だが局地的な豪雨と強風(突風)、あるいは台風通過後の異様な暑さは思わぬ余波をもたらす。

多少強い雨風でも何の影響もないようにミツバチの巣箱は設置してあるのだが、『想定以上』の場合は中にいる蜂にとっては強いストレスとなる。
今度の日曜日(8月28日)に採蜜作業を予定していた巣箱のミツバチが逃げてしまったのである。

公開で行う予定にしていて、6人の参加のお申込みがあったのだが、お断りの連絡を差し上げた。
代わりに採蜜できるような巣箱がまだないため中止は仕方ない。何ともトホホな状態である。

夜中に屋根のトタン板や簾がバタバタして巣箱を打ち付けたのかも知れない。ニホンミツバチは継続して起こる強い振動と騒音にはめっぽう弱い。横殴りの雨が巣箱を直撃して内部に染み込んだのかも知れない。通過翌日に暑さで巣箱内部が異常高温・湿度になったのかも知れない。いずれにしても逃げ出したくなるような『環境の急激な悪化』が発生したようだ。
あくまで推定でしかないが、考えられる原因はこれくらい。反省すべき点・改善すべき点だ。
自然相手であるので、このようなことははままあることと割り切るのを常としている。くよくよしていても始まらないので、前を向いて進むしかない。
ただ、無い知恵を絞ってでも再発防止(と考えられる方策)をとらねばこのように1年の成果がパーになり、徒労に終わる。

まったくニホンミツバチの飼育とは難しい。