2016年6月25日土曜日

プラムが旬

昨年は収穫が皆無だったプラムが、今年はたくさん実を付けた。
2~3日前から色づき始めて、旬の季節を迎えている。

実がたくさん付いて折れそうになっている枝もある。今年は豊作の部類に入るだろう。

皆さんに、初夏の彩りと味覚を届けるべく、今年もまたJR玉川村駅前の無人販売所に並べて販売を開始した。
これからの天候次第で色づき具合は変わるが、たいていは短期間でいっぺんに色づく。
しばらくの間は(プラム収穫+販売、はちみつ採集、大豆播種など)たいへん忙しい。

2016年6月20日月曜日

2016採蜜体験会のご案内

今年も、はちみつの採集シーズンが始まります。

春から巣作りを始めたミツバチ。
花の季節を経てミツバチの巣は順調に大きくなり、今ではたっぷりと蜜が詰まっています。
これから順次巣箱を開けていって、はちみつを採集していきます。

 例年、このはちみつ採集を『採蜜体験会』として皆さまに公開しご参加いただいています。
好評の『採蜜体験会』を、今年は次のとおり開催予定ですのでご案内いたします。


巣に貯められたはちみつをその場で味見もできます。皆さま、生のはちみつの美味しさと香りにびっくりされます。そして、ミツバチの生態や巣の様子は普段目にすることはないでしょうから、貴重な経験となることでしょう。
たくさんの皆さまの参加をお待ちしています。

お問い合わせ、参加ご希望の方は、まずはメールにてご連絡ください。
詳細について個別にご案内差し上げます。

●開催予定日
 第1回 7月 3日(日) 13:00~14:00
 第2回 7月17日(日) 13:00~14:00
 第3回 8月14日(日) 13:00~14:00
 第4回 8月28日(日) 13:00~14:00
●場所  常陸大宮市東野(JR水郡線・玉川村駅そば)
●お問い合わせ/お申込み
     hitachi-satoyama-farm@live.jp まで

 

2016年6月17日金曜日

6月23日

間もなく6月23日だ。
本土の人、とくに若い人にとっては関心が薄いかも知れぬが、沖縄県民にとっては特別な日『慰霊の日』だ。
1945(昭和20)年のこの日に沖縄防衛三十二司令長官・牛島中将が摩文仁で自決し、沖縄戦での日本軍の組織的抵抗が終結した。3月から始まった米軍上陸。熾烈を極めそれからの3ヶ月間というものは沖縄の地は地獄であった。
この日は、今上天皇が忘れられない4つの日(6/23、8/6、8/9、8/15)の一つという。天皇陛下も心痛めておられる日である。
小生にも沖縄出身の同世代の知人がいるが、(父母世代から沖縄戦は聞いて学んで育っているだけの彼らにしても)この日を強く意識しているように思う。
                                          
『ひめゆり学徒隊』は沖縄県立第一高等女学校の生徒による女子学徒隊だ。
この隊の編成には、当時の沖縄師範学校の校長であった『野田貞男』という人物が関わっている。学徒隊の編成を指揮することになったいきさつは分からぬが、生徒たちからたいへん慕われた先生だったようだ。この戦いの中で6月21日に殉職している。

実は、野田貞男は1943(昭和18)年4月に沖縄師範学校に着任する前は、茨城県女子師範学校の校長であり茨城県ともご縁のある方だった。
なぜこんなことを知っているかというと、戦後の一時期教師をしていた母が生前にこの話をしてくれたからだ。母から聞いたのは『水戸の師範学校の校長だった先生が沖縄で戦死している。いい先生だった』と、これくらいの内容だったと思う。名前を聞いていたのかもしれないが記憶には残っていない。当時高校生だった小生はこの話を特に気にも留めずにいたものだ。
それから長い時を経て、かの地の戦跡を訪ね、沖縄の戦禍について深く知ることになる。そして豊富な書籍・ネット情報により詳細を容易に得られるようになって、『野田貞男』と言う具体的な名前や『ひめゆり学徒隊』の編成に携わったという事実を知る。
彼の『激しい戦闘の最中、生き残った職員・生徒を集めて労い「死を急がず生き永らえよ」と諭すなど、その明朗かつ情念に満ちた人柄は生徒から慈父として仰がれた』(Wikipediaより)というその人物像についても、だ。
戦前の古き良き時代の日本の、教育者の手本のような先生だったのだろう。
おそらくは母にとっても大きな影響を与えてくれた師であり、教師を辞めてからも母の記憶の中に『野田校長』の凛とした姿がずっとあって、輝きつづけていたのであろう。

71年前の今頃はまだ必死に逃げ続けてた人々がいる。もっともっと生きていたかったであろう命たち。思いを残しながら亡くなっていった人々の御霊に合掌。。。

2016年6月15日水曜日

金砂郷のマル金あんぱん(全日食)

常陸太田市久米(旧金砂郷村)にある『全日食金砂郷久米店』で売られているアンパンが気に入っている。ヤマザキのアンパンはもとより、セブンやファミマなどコンビニのアンパン、町の小さなパン屋の自家製アンパンも、めぼしいものはほぼ食してきた自称『アンパン好きオヤジ』だが、ここのアンパンはま違いなく一押しである。

名前は『金砂郷プレミアムあんぱん』と言い、ご当地アンパンである(下の写真)。
見ての通り、表面には金砂郷の金の字が焼印でドンと押してある。この段階でまず人はぐぐっと引き込まれる。
(→これが常陸太田の太だったり、久米の久ではダメで、やはりGoldに繋がる金の文字であることがポイント)
表面に芥子粒が散らされているような、そんじょそこらにありふれたアンパンではない。
金の字が己の存在感をつよくアピールしている
このアンパンのパン生地は、一般的なアンパンのそれに較べてしっとり感・モチモチ感が特別で食感がまるで違うシロモノ。パサパサしていない不思議な生地だ。
そして中には、粒あんと生クリームがしっかりと詰まっている。あん1に対して生クリーム2以上の比率だろう。
ココロしてかぶりつかないと生クリームが飛び出す
粒あんは丁寧に炊きあげられたしっとりしたあんで、けっして甘すぎず、柔らかすぎず固すぎず、の絶妙なもの。一口頬張ると、しっとりモチモチのパン生地と、粒あん、多めの生クリームが絶妙なバランスで絡みう。口中にはあんの甘さと生クリームの甘さが一気に広がって、まさに口福である。
チラシに書いてある通り、アンパンと言うよりもスイーツといった感じで、まさにプレミアムなアンパンだ。あんこ好きの人、スイーツ好きの人、パン好きの人、のいずれのわがままな欲求にも応えられる逸品で、ついもうひとつ食べたくなること請け合いだ。

人気商品なので常に店頭に並んでいるとは限らない。ただ、夕方の来店客が多くなる時間帯には、追加で並べることがあるようだ(先日は17:10頃に追加があり、その場に居合わせたので買えた)。

一個 143円(税別)。人様にプレゼントしても喜ばれるだろう。買って損はないアンパンだ。

2016年6月12日日曜日

ラベンダー

ミツバチの巣箱を置かせてもらっている家のひとつの、あるおじいちゃんはとても元気だ。とはいえ、体力的に重労働は無理な歳で、本格的な農作業は既に完全リタイアし隠居生活にはいっている。自慢の庭木の手入れに余念がない。おじいちゃんが手入れしている庭のラベンダーはいま満開で、いい香りを漂わせている。むろんミツバチも来花している。
多くの人はラベンダーと聞くと、北海道の富良野を連想するだろう。ファーム富田はとくに有名で、規模も設備もサービスも一段上を行く。花の季節に訪れたことがあるが感動ものだ。
数株のラベンダーではあのような広大な花畑はなかなか連想しにくいが、紫色のかわいらしい花が初夏の風に揺らいでいる姿は心和む。

巣箱の様子を見に訪問すると茶飲み話にふける。このおじいちゃんは昔の話しをよくしてくれる。戦前・戦中・戦後の変わりゆくこの地域の農業を身をもって経験してきた当事者でもあり、(控えめな自慢の話と)苦労話になるのが常だ。けっして難しい話はしないが、含蓄のある話がたくさん聞ける。生きるための知恵や農業を通じて自然と対峙する厳しい姿勢は永年の苦労で磨かれ鍛えられたもの。話はときに哲学的である(と勝手に思っている)。
                                          
脚本家・倉本聰氏は、ドラマ『北の国から』について自伝エッセイの中で次のように述べている(とネットで知った。最近発刊されたようだ)。
  都会は無駄で溢れ、その無駄で食う人々の数が増え、全ては金で買え、
  人は己のなすべき事まで他人に金を払い、そして依頼する。
  他愛ない知識と情報が横溢し、それらを最も多く知る人間が偉い人間だと
  評価され、人みなそこへ憧れ向かい、 その裏で人類が営々と貯えてきた
  生きるための知恵、創る能力は知らず知らず退化している。
  それが果たして文明なのだろうか。
  『北の国から』はここから発想した。

また、次は彼が主催した富良野塾の起草文だ。
  あなたは文明に麻痺していませんか。
  車と足はどっちが大事ですか。
  石油と水はどっちが大事ですか。
  知識と知恵はどっちが大事ですか。
  理屈と行動はどっちが大事ですか。
  批判と創造はどっちが大事ですか。
  あなたは感動を忘れていませんか。
  あなたは結局何のかのと云いながら、
  わが世の春を謳歌していませんか。

  
難しいことはとんと分からぬが、彼(倉本氏)の問題意識や危機感、熱い思いには素直に共感する。これは表現こそ違うがいつも話をするおじいちゃんの言っていることと同じとみる。倉本氏やおじいちゃん同様、小生もまた現代を憂いているひとりではあるのだが、これらの言葉はすべてがグサグサとくる情けない身だ。日々の忙しさを理由に何かを誤魔化しながら先送りしている。
都市住人なかにもの間違いなく心ある理解者・共感者はいるのだろうが、なかなか実行に移せないんだろうなぁ、たぶん。
                                          
「北の国から」の舞台は富良野。
一面を埋め尽くすラベンダーは来月中旬~下旬が見ごろだ。

2016年6月9日木曜日

アオハダ

我が家のすぐ側の山に『アオハダ』という樹が2本ある。
それらは樹高が10m以上あり、枝は四方に広がっている。それぞれ根元の樹径が20cm以上にもなっている大木である。この樹は5月半ばに小さな花を付ける。
アオハダの花
上の写真のように、花といっても小さな粒状であり、色も葉と同じような感じであるので、パッと見たところ、よくわからない。花は樹全体の枝に咲くが、近くで見てもそれと分からないほどだから、まして遠目に見てはまったく花が咲いているなどとは分からない。
                                          
なぜ今頃この花の話題か。
実はいままで樹の名前が分からず、ずっとモヤモヤしていたが、先日判明してスッキリしたためだ。
この花はミツバチが大変好む花なのである。花の最盛期(5月半ば)には樹全体をおびただしいミツバチが飛び交い、羽音で花が咲いているのを意識する樹だ。
樹が大きく花の数がとにかく多い。屋敷内で飼育中の6群の巣箱からも近い。ミツバチにとっては嬉しい蜜源になっている。
  我が家の山のアオハダに群がるミツバチ  →  Youtube

いろいろなキーでネット検索して調べてきたがこの樹に辿り着けずにいたが、先日図書館の分厚い樹木図鑑をめくってやっとこの花・葉の写真に出会った。おそらく間違いないと思う。
よくもまあ伐採されずに残ったものだ。今となってはご先祖様に感謝だ。大切にしよう。
                                          
近くの山の中には、このような花が咲いて蜜源・花粉源となっている樹木はまだまだあるはずで、ミツバチが棲息するに十分な環境がこの一帯には揃っているということになる。
もっと飼育数は増やせるな・・などとひとりごち。
『玉川里山はちみつ』にはこの樹の蜜・花粉も確実に混じっている。

この地域の里山の豊かさをつくづく実感している。

2016年6月6日月曜日

つゆのあとさき

関東も梅雨入り。
市内某所で見かけたヤマボウシ。白い花が見事に樹を覆う姿に驚く。

いつもは何気なく通り過ぎている場所の何でもない風景が、ある日このような姿になっている。
同じく山の木天蓼(もくてんりょう=マタタビ)の白い葉も次第に目立つようになってきた。
ホタルが仄かな点滅を見せ始める時でもある。
静かな梅雨入り時期だけの風景。

永井荷風でも、さだまさしでもない、『つゆのあとさき』。

2016年6月1日水曜日

晴れ、ときどきファームでの はちみつ

NHK・BSで放送されている『晴れ、ときどきファーム』。
千葉県の外房にある古民家で、週末だけプチ田舎暮らしを楽しむという番組。

紹介されるのは、田舎暮らしの遊びだったり、農作業そのものだったり、季節の食材を使った料理だったりで、ちょっとだけの田舎暮らしをオシャレにの体験・紹介番組だ。

来たる6月10日放送予定は『はちみつLOVE!  しっとりおいしいスキンケア』だとか。

題名から内容のおおよその見当はつく。
                                          
このブログでもかつて紹介(2016/2/21)したが、『ひとさじのはちみつ』(マガジンハウス)という本には、はちみつの秘めるパワーが科学的・医学的文献に基づいてふんだんに紹介されている。当然、スキンケア面での優れた効果についても、実際に試してみた著者の体験談を交えて紹介されていて、読んでいると楽しくなる本だ。
できれば国産のもの(・・・それも採れた場所・製造者がちゃんとしているもの)で、純粋かつ生のはちみつ・・というのは、どれほど薬効に優れているかに驚く。

本屋で買い求めるもよし、図書館で探して読むもよし、とにかく一読されることをお勧めしたい。
はちみつLOVEになること請け合いだ。
                                          
『玉川里山はちみつ』を販売してくださっている次の店舗にも、この『ひとさじのはちみつ』の本は置いてあるので手に取ってご覧いただけます。

 ・常陸大宮市山方       BUJIEMON(ぶじえもん) ・・・・・店内喫茶コーナーあり
 ・常陸太田市大里町   Gateau Daisy(ガトーデイジー)・・店内喫茶コーナーあり
  ・常陸大宮市上町    Trois Frères(トロワフレール)

  ※上記の3店舗ではいずれも『玉川里山はちみつ』は完売となっています。
    今年採集分の店舗販売は7月中旬を予定しています。