2017年7月11日火曜日

玉川里山はちみつ採蜜 今年の見込み

先日(7/9)、日本テレビて放映されたTOKIOによる「新宿DASH」は、新宿御苑に生息するニホンミツバチの話題だった。
新宿御苑内の松の木の洞に自然巣を作っている姿を紹介していた。
一見、大都市の真ん中でミツバチが生息できるのか?と思うが、新宿御苑のあれだけの広大な自然林があるので十分自生できるのだろう。銀座のビル屋上でも(こちらは西洋ミツバチだが)養蜂が行われていて、皇居や日比谷公園、浜離宮が近いため十分な蜜が集められるらしい。話題性としては十分だ。

この番組を見ていて、知人から聞いた十数年ほど前のことだったという話を思い出した。
当時彼が勤務していた(新宿御苑から近い)新宿三丁目交差点角にあった某銀行支店で、5月のある日の昼に窓ガラスにハチの大群が固まりを作ったことがあったという。分蜂群による蜂球である。とにかく人通りの多い場所で、かつ出入りの激しいATMコーナーすぐ近く。いきなり現れたハチの大群、黒々とした塊りに周囲はパニックになって、騒然としたらしい。区役所やら保健所などに連絡、駆除を依頼したり、通行人が近寄らぬようにロープを張ったり、支店の人が大変だったとか。
誰か一人でもニホンミツバチの習性を知っていれば、落ち着いて対応も出来たろうにと思うが、無理からぬことだ。
その後、人々の騒ぎをよそにほどなくして飛び去ったという。巣の適地を見つけたのだろう。(・・とにかく薬剤などで駆除されなくてよかった。いまの小生であれば、場所が近くであったなら捕獲に馳せ参じたいくらいだ)
   ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
今年の捕獲シーズンはほぼ終了し、現在のところ11群れを飼育・管理している。
それぞれの巣箱では、巣作りも順調に推移しており、来月後半あたりから順次採蜜ができる見込みだ。
嬉しいことに、昨年採蜜した『玉川里山はちみつ』は全て早々と完売した。
今年もリピートのお客様からはご予約も多数いただいており、既に今シーズン採蜜見込み量の半分近くに達している。
加えて、昨年から新規取引を交渉中のあるスイーツ店では、スイーツの材料として利用してみたいとのことで、パティシエの店長さんから大口納入を打診されている(ある程度採蜜量の見通しが立ってからでないと返事できないので回答保留中だ)。

昨年たびたび発生したように、夏場の採蜜後に突然逃去していなくなることも普通にあり得るのでまだまだ安心はできない。常に大きな逃去リスクを抱えている(この息苦しいまでのギリギリ感と、リスク低減に向けた知恵の出し方がニホンミツバチの楽しさでもある)。どこまで拡大する皆さまのニーズに応えられるか甚だ心配だ。なんともウレシイ心配なのだが、楽しみにお待ちいただいている方々への責任もあるので、十分に注意しながら、慎重に蜜を取っていきたいと思っている。

ということで、今年はご予約いただいている方へのお渡しを優先したいので、現見通しでは販売を委託している各店舗に卸す分(店舗販売分)は数量がかなり限定されることになりそうである。
こればかりは自然の生き物相手のことゆえ、仕方ないとはいえ、誠に申し訳なく思います。今後次第ですが、見込みが(上振れて)外れることを祈ります。

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